
中学卒業後すぐに声優を目指せる、愛知・名古屋にある「愛知芸術高等専修学校」。専門学校と同等の専門的な学習をいち早くはじめることができ、専門的に声優を目指しながら全日制と同様の高校卒業資格を取得できます。この記事では、声優になる方法や高校選びのポイント、授業内容、そして、実際に声優事務所の養成所に通う先輩の声まで、具体的な情報を紹介していきます。
声優になるには?高校選びのポイントは?
映画やアニメなどヒット作品が出てくるたびに、作品に出演している声優も注目されている声優業。「アニメやゲームの世界で活躍したい!」「好きなキャラクターに声を吹き込みたい!」など、声優はここ数年で“なりたい職業ランキング”の順位を着実に上げています。
そんな声優になるために、資格は必要ありません。声の表現力や演技力で勝負する世界です。なお「声優になる」とは一般的に、所属オーディションを受けて合格し、声優事務所に所属が決まることです。事務所の所属に行き着くまでに最短でも2〜3年、学校や養成所で専門的な学びが必要です。
高校卒業後に専門学校や養成所に所属して学ぶ人が多いなか、高校から専門的に学べば、いち早く夢に近づけます。ここでは中学卒業後すぐに声優を目指せる高校の選び方のポイントをお伝えします。
ポイント① 声優に必要なスキルを総合的に学べるか
最近は声優の仕事といっても多種多様です。アニメやゲームのアフレコはもちろん、舞台や朗読劇、アニメコンテンツのライブやバラエティーへの番組など、色々な場所で活躍するスキルを求められます。「こんなアニメをやりたい」「ゲームの仕事をやりたい」「アイドル声優になりたい」など自分がなりたい声優を目指すスキルが学べることはもちろん、コミュニケーション能力やマナーなど、業界に精通したプロから、実際に役立つ授業を受けられる学校を選びましょう。声優を目指して専門的に学ぶには、声優コースのある「高等専修学校」がおすすめです。
ポイント② 高校卒業資格を取得できるか
進路で進学を選ぶ可能性に備えて「高校卒業資格」の取得は大切です。大学・短大・専門学校に進学するには、基本的に高校卒業資格が必要なため、将来の可能性を広げるためにも高校卒業資格の取得を強くおすすめします。
なお、高等専修学校は高校とは教育課程が異なるため、高等専修学校のみを卒業しても「高校卒業資格」を取得できません。ただし、ダブルスクール制度を採用している高等専修学校も多く、例えば通信制高校を併修して高校卒業資格を取得することが可能ですので、取得可能な制度があるかどうかも必ず確認しましょう。
ポイント③ サポートが充実しているか
専門的な教育を行っている高等専修学校は、声優など専門職を目指す生徒が多いため、夢に直結したサポート体制が整っており、充実した進路指導・就職支援が受けられます。それにより、全日制高校と比べて圧倒的に就職率が高い傾向にあります。
とくに、学校によっては声優事務所などに直接審査をしてもらえる「学内オーディション」などを開催しています。プロの声優の方や事務所の関係者に、高校生の段階で演技を見てもらえることは、とても大きなチャンスにつながります。
ポイント④ 効率よく専門科目と普通科目を学習できるか
高校卒業資格の取得を目指すことが前提ですが、声優コースで学ぶ専門科目と並行して、普通科目の勉強も必要です。声優を目指して専門的な実習などに専念するためには、普通科目を効率よく学ぶ必要がありますので、オンライン授業などを取り入れて、年間の学習計画が工夫されているかどうかも大切なポイントとなります。また、声優に必要な要素として、「国語力」が挙げられます。漢字の読み方を間違えることでオーディションに落ちることもありますし、台本を正しく読み解くチカラを身に着けるためにも、普通科目の学習も大切です。
ポイント⑤ 雰囲気が自分に合っているか
高校選びのポイントとして、雰囲気が自分に合っているかはとても重要です。学校の教室や授業、先生やクラスの空気感が自分に合うかどうかは、勉強へのモチベーションや自身の成長にも繋がります。「ここで学びたい!」そう思えることは、実はとっても大切です。必ずオープンキャンパスなどに参加して授業を体験し、自分の成長が想像できるか、何でも相談しやすい環境が整っているかなど、自分の目と感覚で確かめましょう。

声優コースのある高校のメリット
声優業界はアニメ・ゲーム市場の拡大とともに需要が増しています。また、VTuberやナレーション、音声コンテンツなど活躍の場も多様化しています。一方で競争は激しく、実力や個性、セルフプロデュース力が必要とされる時代でもあります。いち早くスキルを身に着け、自身のものにすることで大きな武器となります。ここでは声優コースがある高等専修学校で学ぶメリットを紹介していきます。
メリット① 高校卒業後に専門学校に通うより3年も早くスタートを切れる
一般的に専門学校から学びはじめる人が多いなか、いち早くスタートを切れることが最大のメリットです。専門学校と同様の実践的なスキルや知識を、専門学校より3年も早く学ぶことができます。声優などの演技力やパフォーマンス力が必要な仕事は、学ぶのが早ければ早いほど有利と言われています。現在中学生の時点で声優になりたいと考えているのであれば、最短で夢に最短で近づける進路です。
メリット② プロの声優が講師
高等専修学校の声優コースなら、講師はプロの声優たち。実践的な指導のもと、基礎的な発声練習や総合演技などの実習を通じて、スキル・知識を習得できます。実際の現場での経験談や、業界についてもプロから直接学べるのは嬉しいポイント。オーディション対策についてもプロ講師からの指導を受け、ひとつひとつ丁寧に実践していけば必ず実を結びます。
メリット③ 声優の勉強に多くの時間を使いながら高校卒業資格を取得できる
専門科目が学びのメインとなる高等専修学校では、週5日間のうちほとんどが実習などの専門科目の授業になります。普通科目は登校せずにオンライン授業などを交えて短時間で学習するため、声優を目指すための授業に多くの時間を使えます。
また、ダブルスクール制度を採用している高等専修学校では全日制と同じ高校卒業資格の取得が可能なため、卒業後の進路も大きく開かれています。高校卒業資格があれば、興味のある分野をより深く学ぶために、専門学校や大学に進学することも可能です。
メリット④ 進路サポートや声優事務所との連携体制が充実
専門的な教育を行っている高等専修学校は、学校・先生方の進学・就職へのサポートが充実していることが特徴で、全日制高校と比べて将来を具体的に考えやすい環境です。
とくに、高等専修学校は声優事務所との連携体制が整っていいるため、声優業界と連携してのオーディションを開催している学校もあり、夢に直結するチャンスが用意されています。また、各種コンテストやメディアへの出演経験、有名声優の特別授業など、高校生のうちに貴重な経験を積むことができます。
メリット⑤ 学校行事で責任感や協調性が育まれる
多くの高等専修学校では、日々の練習の成果の発表の場として、本格的なイベントや行事が設けられています。例えば、愛知・名古屋にある「愛知芸術高等専修学校」では、毎年「芸術発表会」が行われており、声優コースの生徒は舞台上で、自分たちで作った演目で、芝居を披露しています。このような仲間たちと協力する経験により、責任感や協調性が育まれます。
また、決められた準備期間内で、台本作成、構成、大道具や小道具の作成、衣装の調達、ライティングや演出、パンフレットの作成などもすべて声優コースの生徒たち自身で協力して行います。チームで何かを本気でやり遂げることにより、大きな達成感や自信を得られ、このような経験を若いうちに積めることは大きな財産となります。
メリット⑥ 同じ夢を持った仲間と刺激し合い成長できる
高等専修学校は普通の高校と異なり専門職を目指す生徒が多いため、夢への意識が高く、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境です。声優コースの場合、演技、舞台、アニメ、ゲームに興味のある生徒が多く、話が合いやすいのも魅力。個性を認め合い、刺激し合い、大切な仲間と大きく成長できる場です。同じ目標に向かって学ぶ仲間がいることで、モチベーションを維持しやすくなります。

愛知・名古屋の声優コースのある高校「愛知芸術高等専修学校」ではどんな授業が受けられるの?
愛知・名古屋にある「愛知芸術高等専修学校」は、声優の授業を受けながら、北海道芸術高等学校(通信制高校)と併修し、高校卒業資格を取得可能です。
また、声優コースでは専門学校と同様に、現場に出た際に役立つよう、アフレコ以外にも殺陣やアクション、総合演技、歌唱などを幅広く学べます。業界内で長く幅広く活躍できる声優を目指すため、多角的な学びを実施し、即座に現場で活躍できる声優を育成しています。
もちろん入学したときはみんな未経験。愛知芸術高等専修学校では、未経験でもプロをめざせる授業が用意されています。そんな愛知芸術高等専修学校の声優コースでは実際にどんな授業を受けられるのか、一部をご紹介します。
スタジオ実習(アフレコ)
実際のアニメーションの映像に合わせて、マイクの前で演技をする授業です。防音仕様のスタジオ内で行います。スタジオでの作法やマイクワークなど、プロの現場で通用する技術を身につけることが出来るのは、スタジオ実習があるからこそです。この経験が卒業後には役立つはずです。
発声
声に全てを込める声優の芝居においては、発声が非常に大事。声優の基礎に欠かせない「外郎売り(ういろう売り)」を用いて発声の練習をしたりなどの基礎的な部分。進級すると“間”をとる大切さや、強弱の大切さなど細かいことも学びます。標準語のアクセントやナレーションの音読なども発声の授業で取り組みます。
総合演技
声だけで思いや感情、体調なども表現しなくてはいけない声優の演技。映像芝居に比べて自由度が低く、限られた選択肢の中で演技をする必要があります。俳優の演技は声だけでなく動きや表情など全てを使って表現することができるため、芝居の自由度が高く、選択肢も多いです。
愛知芸術高等専修学校の声優コースでは、声の演技だけではなく、全身を使った総合演技の授業も受けられます。用意された台本で、役を振り分け、全身の動作も含めた演技の実習を行います。幅広くマルチな声優活動をしたいと考えている方は俳優の勉強も行うことが大事です。
歌唱実技
最近の声優さんは歌手活動、ライブ活動をされている方が多くいます。また、コンテンツライブやキャラクターソングで歌唱力が必要となる場面も多いです。声優活動において「歌唱力」の重要性が増している現代において、歌唱力が劣ったままでいると、いくつかの側面で機会を逸してしまう可能性があるのも事実です。逆に言うと、歌唱力は、キャリアの可能性を広げる一つの武器になり得るのです。
愛知芸術高等専修学校声優コース・歌唱実技の授業では、譜読みといった「制限時間内に楽譜に書いてある音を瞬時に読む練習」や、音楽の記号を理解する授業。用意された様々な課題曲を歌ったりしながら歌唱力を伸ばします。声優の仕事と歌は、思っている以上に密接に関連しているため、とても大切です。
体力づくり
舞台演劇に必要なアクションやダンスを学ぶ授業。スポンジの刀を使って、刀と刀で立ち回る「殺陣(たて)」を練習します。また、様々なジャンルのダンスを習得します。昨今、顔出しの仕事が増えてきている声優は、歌唱実技と同じように、コンテンツによっては殺陣やアクション、ダンスが必要になることもあります。キャリアの可能性を広げるために、長く活躍できる声優になれるように、体力づくりの授業もとても大切です。
演劇発表会
実際の現場の感覚を掴むために、演劇発表会を実施する高校もあります。人前で演技をする感覚、舞台に立ったときの立ち振る舞いを学びます。また「芸術発表会」では台本制作から演出まですべて生徒が行うため、演出についても触れられることも。チームでひとつの作品を作り上げることで、達成感や大きな自信を得られます。
学内オーディション
愛知芸術高等専修学校を含む「芸高グループ」の声優コースでは、在学中に学内オーディションが行われます。複数の声優事務所や養成所の方に直接演技を審査をしてもらえる「学内オーディション」を授業として取り入れています。外部の様々な声優事務所や養成所の方に演技を審査をしてもらえるオーディションで、2025年度はなんと43社ものプロダクションが参加。事前に用意されている原稿のナレーションや自己PRなどを審査員に評価してもらい、このオーディションをきっかけに養成所の所属が決定する生徒も多く、日々の練習の成果を発揮する大きなチャンスとなっています。
このように、愛知芸術高等専修学校の授業では、プロに必要なスキルや経験を着実に身につけることができ、また、高校卒業資格も得られるため、安心して声優を目指して練習に没頭することができます。

愛知・名古屋の「愛知芸術高等専修学校」声優コースの設備
愛知芸術高等専修学校の声優コースのシアタースタジオは、照明機材や音響機器も完備されており、舞台実習などを本格的に行える環境になっています。壁面に大きな鏡も装備し、全身を使う総合演技など、動作を含めた実習にも最適な空間となっています。 アフレコ収録用の防音スタジオは、防音の収録ブースが完備され、プロの現場のような本格的な収録が可能となっています。防音スタジオ内では、発声方法から身体を使った表現力まで、幅広く学べる環境となっています。
生徒からは「声優業界の現場のような収録ブースがあるので、声優になった気持ちでアフレコに挑めます!」「防音のスタジオ内に入ると気が引き締まり、やる気もアップします。」との声も。

> プロ仕様の環境で学べる!施設・設備紹介(愛知芸術高等専修学校編)生徒の口コミ・評判も!
「愛知芸術高等専修学校」声優コース卒業後の進路は?
卒業後は、声優事務所に所属したり、声優養成所に入所したりなど様々です。どれだけ現場デビューできるかは、本人の努力や熱意次第です。
先輩の中には憧れの声優事務所の養成所に優待入所した生徒も。
何度もオーディションに落ちた悔しい気持ちを糧に変えて、卒業するまでに絶対に成長したい!と心に誓い、3年生では声優を目指す中高生を対象としたコンテスト「声優魂」の決勝大会に出場することができ、養成所の優待入所も決めた先輩。この先輩がどのような高校生活を送ってきたかは以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
愛知・名古屋の「愛知芸術高等専修学校」声優コースの口コミ・評判
愛知・名古屋にある愛知芸術高等専修学校の声優コースで実際に学んだ先輩(在校生/卒業生)の生の声をご紹介します。
💬 愛知芸術高等専修学校の先輩の声
『愛芸の声優コースには、自分のようにアニメや演技などを好きな子たちが多いので、みんなと一緒に堂々と打ち込めるようになっていきました。同じものを好き!そんな高校生が集まっている環境が魅力です。歌唱、アフレコ、演技など、自分が好きだったり得意だったりすることを授業で取り組んでいるので、とても楽しい毎日です。目指すのは、何年も何十年も活躍できる息の長い声優!声を通してたくさんの人に楽しさを届けられるように、これからも夢を追ってがんばります!』
💬 愛知芸術高等専修学校の先輩の声
『愛芸の魅力は、舞台演技や生アテレコ、ボイスサンプルなど、幅広く学べること。先生との距離も近く気軽に相談できるので、プロの先生から色々なアドバイスをいただけました。高校の3年間、今自分がやりたいことに集中して注力することができました。普通の公立高校に行っていたら、叶わなかったことだと思います!先生・講師の方々も本当にフレンドリーで、中学までは学校は億劫な場所だったのですが、愛芸に入って学校というイメージがガラっと変わりました。』
「芸高グループ」とは
芸高グループは、学校法人恭敬学園が運営する北海道芸術高等学校をはじめとする、以下5つの学校(6つのキャンパス)で構成される、芸術分野の専門性に特化した学校です。
<芸高グループ>
北海道芸術高等学校
札幌サテライトキャンパス
東京池袋サテライトキャンパス
福岡芸術高等学校
東北芸術高等専修学校
横浜芸術高等専修学校
愛知芸術高等専修学校
声優コースは全てのキャンパスに設置されており、どのキャンパスも声優を目指しながら高校卒業資格を取得できる仕組みとなっています。
芸高グループについてや、声優を目指して中学生からできることなどを解説していますので、ぜひ以下の記事もご覧ください。
好きなことだからがんばれる、一緒に歩んでくれる先生や仲間がいる。
芸高グループは、一人ひとりの個性や夢を応援してくれる場所です。
参照:北海道芸術高等学校 https://www.kyokei.ac.jp/
愛知芸術高等専修学校 https://aigei.kyokei.ac.jp/
※本サイトは、芸高グループの生徒や先生にインタビューを行う機会をいただき、独自取材の記事で芸高グループを応援する個人運営サイトです。
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