通信制高校「北海道芸術高等学校」との出会い

“通信制高校”と聞くとみなさんはどんなイメージを持つだろうか?

通信制高校「北海道芸術高等学校」通称“北芸”の名前を私が知ったのは、今からちょうど20年くらい前のこと。

北海道で高校の資格が取れる学校の特区ができるということで、その特区を活用して、北海道芸術高等学校が設立されたばかりの時だった。

その話を人づてに聞いた私は、単に高卒の資格を欲しい人が通信制で簡単に資格を取得する仕組みで、日本の過疎化に伴い、廃校も進むから、それを活用した学校ができたんだなくらいに思っていた。
恐らくみなさんがイメージする“通信制高校”もそんなものではないだろうか。

それゆえ、北海道芸術高等学校に大した興味が湧くこともなく、時間が経過していた。

それから20年ほど経ち、ひょんなことから北海道芸術高等学校の理事長に会う機会があった。

近況を聞くと、当初の私のイメージは全く覆るようなものであり、自分の認識に恥ずかしさを感じるほどであった。

本校は、通信制で単純に高卒の卒業資格を取得するのではなく、時代のニーズにあった高校教育を見直して、教育改革を体現していたのだった。

教育コースを見れば一目瞭然。
一部を紹介すると
・マンガ・イラストコース
・声優コース
・ダンスコース
・メディアクリエイターコース
など。

生徒たちは、サテライトキャンパスと呼ばれる、全国各地の校舎にて、毎日その専門の授業を受けている。
しかも、将来の目標をしっかり持った生徒たちが本気で学びに来ており、名ばかりの授業ではなく、専門性・レベルが非常に高いのだ。

まるで大学で学ぶような専門性に特化した授業を受けており、さらに“なんとなく”ではなく、生徒自身が“ここで学びたい”という熱意を持って通っている。

生徒たちの作品を見せてもらったが、とても高校生のものとは思えないものばかりなのにも納得がいった。

通信制だからと決して侮ってはいけなかったし、普通科の高校3年間での学びとはまた違った魅力を感じずにはいられなかった。

本校の教育理念や本校の生徒たちの姿を見た人は、誰もが「日本の学校教育がこれから目指すべきはこれなのでは!」と思うに違いにないとさえ思った。

そうして、私はこの北海道芸術高等学校を通して、日本の学校教育の変化を感じ、学校教育の新しい形として皆さんに広く知ってもらいたく本サイトを運営していこうと思った次第です。

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