名古屋 入学説明会の様子

2023年7月、北海道芸術高等学校の名古屋(愛知芸術高等専修学校)にて、
はじめて入学説明会を見学してきた。

入学説明会を見ることは、学校への理解を深めることになるので、私は非常に楽しみにしていた。

在校生が志願者を迎えるという形で、運営は基本的に制服を来た在校生が行っていた。
日曜日にも関わらず、生徒たちは嫌な顔ひとつ見せず、むしろワクワクした様子で取り組んでいた。

広々とした会場があっという間に満席になり、100組300名程度の方々が参加していた。
体験入学参加者+保護者という構成が多かったように思う。

恥ずかしながら、私はこの時もまだなお、
通信制=“少し後ろ向きな選択肢のひとつ”というイメージを持ったままだった。
しかし、入学説明会に参加して、そのイメージは全く時代遅れの考えであると痛感する。

体験入学参加者たちは、目を輝かせ、すごく集中して話を聞いている。保護者の方々も、子どもを専門の道で活躍させてあげたいという思いが強く、既存の公立や私立の教育を受けて受験するより、専門分野をいち早く学ばせて将来活躍してほしい考えている方が多かった。

私のこれまでの勝手なイメージでは、通信制や専門性に特化した学校は、たとえ子どもが希望しても、親はあまり賛成ではないのかと思っていた。親はいわゆる一般的な学校に進んでほしいと望むものだと思っていたのだ。私の考えはまだまだ固定概念に縛られているんだと気づかされる。

非常に活気と期待に満ちた内容で説明会は進んでいった。

説明会の後は、体験入学参加者のみ、それぞれの希望コースの体験授業が始まる。

一番驚いたのが、美容師コースの授業だった。
体験入学参加者一人ひとりにマネキンが用意されて、カットを体験する。

私の想像では、まず、座学で基本を教わるのかと思ったが、体験入学参加者たちは早々にハサミを握り、思い思いのカットをしていく。カットの様子を講師が見守りながら、アドバイスをしていった。

まだ入学前にも関わらず、体験入学参加者もとてもカットが上手なのだ。本気度の高い子どもたち。もしかしたら自分で普段から練習しているのかもしれない。すでに仕事をしている美容師と同じくらい慣れた手つきに私は驚きを隠せなかった。

後日談だが、名古屋(愛知芸術高等専修学校)在校生が日本のある美容師の大会(年齢制限なし)で日本全国で第6位という成績を収めたそう。
その話は今後詳しくブログで書く予定だが、入学前から高い意欲を持った子が、芸高で本格的に学び、腕を磨く。それが芸高の凄さなのかもしれない。

説明会+体験授業は圧倒的な熱気を帯びたまま終了した。

入学説明会に参加し、将来専門性のある目標がある子には、早い段階で専門教育が重要なのだと私は感じた。
日本の義務教育だけを受けていたら、間に合わない。
韓国のアイドルが、幼いころからレッスンや語学に明け暮れて、世界中で人気を集めるという構造に似ている気がする。

北海道芸術高等学校の行う通信制教育を活用した専門教育は、日本の国際的な競争力を高めるということにも一躍買っているのではないだろうか。

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